SEO会社(業者)が本来提供すべきサービスや役割【2018年版】

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2015年以前に話しをさかのぼります。当時のGoogleアルゴリズムは不完全でSEOは被リンク対策を中心とした施策だけで検索上位化ができた時代がありました。当時は「SEO会社は有料リンクを提供する」「顧客はSEOを手間いらずで業者に丸投げできる」という、提供側と発注側の間である意味Win Winの時代だったわけです。

しかし、この状況は長く続きません。Googleはユーザーのために最適な検索結果を提供するという目的のために、スパム対策の取り締まり強化に乗り出して「手動アップデート」「自動アップデート」などの、ペナルティアルゴリズムを連投しました。

これにより、多くのサイトがペナルティを受けました。また、当時イケイケだったSEO業者の多くが廃業の憂き目にあいました。

しかしながら、今もGoogleのランキング指標においては「被リンク」は重要な要素です。それもあって、有料リンクのみを提供するSEO会社は今も残り続けています。

このような有料リンクサービスを導入する企業の中には「コンテンツマーケは手間と予算がかかるのでNG」「コンテンツ施策を内製化するリソースがない」という理由から、ペナルティリスクを覚悟で依頼するケースが見られます。

被リンクスパムはGoogleペナルティと背中合わせ

2012年頃から本格化したGoogleのスパムSEOに対する取り締まりは今も止むことはありません。ホワイトベアーには、2018年に入ってからも定期的に「手動ペナルティ」「被リンクによる自動のアップデート」で検索順位が落ちたという企業から相談があります。

ペンギンアップデートなどの被リンクに関するペナルティアルゴリズムは今も定期的にアップデートされていますので、SEO業者が貼る被リンクの質や量については注意する必要があります。

「サテライトサイトを使いまわしている」「一つのブログにたくさんの企業のリンクが混在させている」「記事のテーマとリンクがかけ離れている」など、粗悪な被リンク対策をおこなっている業者に依頼をしてしまうと、Googleから即効でペナルティを受けてしまう可能性がありますので要注意です。

【参考】:Google警告・ペナルティ解除サービス

コンテンツ生成業者にも要注意

最近では、あらたなスパムSEO業者として「コンテンツ自動生成システム」「AIによるリライトツール」などのサービスを提供する業者も登場しています。いずれも簡単にコンテンツを量産できてSEOに有利というのが売りです。

「ペナルティリスクはなし」をうたっていますが、システムを使って良質なコンテンツ作成するのは今の技術では難しいでしょう。

Googleは”実質のないコンテンツ(低品質)”に対して手動ペナルティを与えますし、”重複や類似コンテンツ”はパンダアップデートにより検索順位がダウンする可能性があります。安易に手を出しては痛い目にあうことがあります。

成果報酬型のSEO業者には要注意

SEOについてある程度の知識がある企業や個人なら成果報酬型(有料リンク)のSEO会社には相談しないものです。成果報酬型は、SEO会社の被リンクのみに頼る施策であり、Googleからペナルティを受けるリスクが高いからです。

成果報酬型を提供するSEO業者にとっては、検索上位化しないと報酬は入りませんので何としてでも上位化させたいと考えますが、一方で固定フィーが入らないためコスト(サテライトサイトの構築)をかけられません。したがって、サテライトの質は低品質になりがちですが、それをたくさんの量のリンクを貼ることによって補おうとします。

料金の安さだけで業者を探していると、ブラックハットなSEO業者の営業マンの言葉巧みなセールストークに乗せられ契約してしまうことになります。成果報酬型の業者は、このようにSEOについて詳しくない企業や個人をターゲットにし今も営業活動を続けています。依頼する際には、その会社サービス内容をじっくり比較検討しないと後悔することになりかねません。

「GoogleのSEOが必用なケース」には以下のような一文がありますので参考までに。

SEO 業者を探す前に、賢く利用するために知っておくべきことを確認し、検索エンジンの仕組みについて理解することをおすすめします。

コンテンツ生成業者にも要注意

最近では、あらたなスパムSEO業者として「コンテンツ自動生成システム」「AIによるリライトツール」などのサービスを提供する業者も登場しています。いずれも簡単にコンテンツを量産できてSEOに有利というのが売りです。

「ペナルティリスクはなし」をうたっていますが、ツールにより良質なコンテンツ作成するというのは今の技術ではまだまだ難しいです。

Googleは実質のないコンテンツに対して手動ペナルティを与えますし、重複や類似コンテンツはパンダアップデートで検索順位がダウンする可能性があります。安易に手を出しては痛い目にあいますので注意が必要です。

SEO会社の選び方

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ここであらためてSEO会社が本来提供すべきサービスと企業のSEO担当者がSEO会社を選ぶ際のポイントについて解説します。

前述したように、2018年3月にGoogleはモバイルファーストインデックス(MFI)を導入しました。今後は機械学習(AI)によるサイト評価のアルゴリズムもこれまで以上に大きな割合を占めるようになるでしょう。

そのためテクニカルな要素の提案ができるSEO会社、コンテンツ開発にこだわりがある会社選びが重要なポイントになります。

サイト内部の改善

SEOにおいてサイト内部最適化は今も変わらず重要な要素です。サイト内部を最適化したことにより検索アクセスが大きく伸びるということも珍しくありません。長年運用してきたWEBサイトにはウェブマスターが気づかない問題点が潜んでいるケースがあります。

「meta要素の記述」「不要なページ(低品質)」「コンテンツの重複(カニバリズム)」「リダイレクト処理」「カノニカルの設定」など基本的な技術改善の提案ができるか。検索ユーザー体験(UX)をふまえたサイト構成の最適化、内部リンクの設置などの提案力ができるかが大切です。

“木を見て森を見ず”になってはいけません。「コンテンツ」や「被リンク」など一部分だけの施策ではなく、SEOはサイト全体の改善と検索最適化させる総合的な要素が求められます。総合的な改善提案をしないSEO会社を選ぶのはNGです。

コンテンツ開発

SEOでは自演の被リンク対策が厳しくなる中、これからのSEOはコンテンツの品質を競い合う時代に変わりつつあります。Googleはコンテンツ品質に重きを置き、検索ユーザーの求める情報に対して最も適切なページを表示することを目標にアルゴリズムを日々改善しています。

検索ユーザーの「検索意図」「検索行動」「検索履歴」「検索場所」「シチュエーション」などの情報を機械学習させて検索精度の向上を図っています。検索ユーザーが求める情報コンテンツの提供が必要であるとともに「独自性」「網羅性」「鮮度」「更新頻度」など検索エンジンが評価する指標を意識してコンテンツ施策を進める必要があります。

このようにコンテンツ施策が正否を分ける中で、通り一遍のコンテンツ提案しかしないSEO業者は疑ってかかるべきでしょう。

「ユーザービリティを考えたコンテンツをつくろう」とはよく言われますが、検索ユーザーが探しているコンテンツ情報を開発する。さらに「独自性」「網羅性」「鮮度」「更新頻度」など検索エンジンが評価する指標を意識してコンテンツ施策を進める必要があります。

コンテンツSEOには、テクニック要素も含まれます。「読みやすい文章構成」「魅力的なタイトル」「論理的な文章」「正しい文法」など、コンテンツ開発にこだわりを持ったSEO業者に相談・依頼することが重要です。

【参考】:コンテンツSEO

自然リンクの獲得

Googleの検索ランキングアルゴリズムの中でも被リンクは最重要指標の一つであるのは今も変わりありません。

被リンクスパムが通用しなくなる中、どのようにしてサイトの評価(オーソリティー)を上げていくか、被リンク(自然リンク)してもらうかはSEOで重要な課題です。

ブランド力がある会社のサイトなら、さまざまなWEBサイトやブログで紹介されますし、ソーシャルでも拡散されやすくなります。しかしながら、中小規模の知名度がない会社のWEBサイトはそうもいきません。

ですので「コンテンツ力を高める」「企画性が高いコンテンツを用意する」など、自らブランド力を高める努力をしないと認知度は上がらず自然リンクもつきません。

SEO会社の役割としては「コンテンツ企画力」「ソーシャルの活用」「PR活動」など、ブランド化のためのプロデュース能力も求めれます。

技術視点からのサポート(SSL化、リニューアルなど)

Googleはサイトをセキュアな通信(SSL化)にすることを推奨しています。米国ではサイトをハッキングして「隠しリンクを仕込む」などをおこなうSEOスパムの被害に遭うサイトが相次いだことによるものです。

当社に相談があったお客様の中には、既存のSEO会社・WEB制作会社からSSL化の提案・サポートを受けていなかったというケースがいくつかありました。SSL化は時期とタイミングを選んでおこなわないと検索順位に影響することがありますので、技術に強いSEO会社に相談しながら実施するのが確実です。

また、サイトリニューアルをおこなって検索順位が落ちたという相談もよくあります。リダイレクト処理やページの引き継ぎなどが適切におこなわれないと検索アクセスがダウンすることがあります。

デザインばかりに目を奪われて、ユーザービリティーを損なうような導線設計にすることによりSEOがマイナスに働くこともあります。デザイン会社の中にはSEOの知識を持たず、深く考えずにサイト設計をすることがよくありますので、SEOを重視したリニューアルを検討するならSEO会社に依頼するのが間違いありません。

【参考】:サイトリニューアル

その他のSEO関連のサービス会社について

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昨今のSEO市場にはコンテンツ関連のサービスを提供する会社の参入が増えています。

それぞれサービスの特徴やポリシーなど違うと思いますが、業者選びで大切なのがその会社が「どれだけ高品質なコンテンツを作れるか」「検索ユーザーを意識したコンテンツを作れるか」という2点に集約されます。(コンテンツ開発にこだわりがあれば、キーワード設計、ペルソナ、CV、競合調査などにも優れているはず)

また、顧客のサービスの特徴や業界を理解して良質なコンテンツを作り込めるかも問われます。ありきたりなコンテンツ施策では、いくらコンテンツマーケティングを強化しても成果は望めません。高品質コンテンツの提供をうたいながら、実は低品質だったというのはよくある話です。

顧客のSEOが成功するために心血注いでコンテンツ開発をサポートしてくれる会社を選ぶことがポイントになります。

まとめ

どんな業界・サービスでも言えることですが、顧客のためにより良いサービスを提供する会社とそうでない会社があります。この記事の冒頭でお話ししたように、SEO会社(業者)の中には、掲示板やブログでバッシングを受けるような顧客利益を無視したサービスを提供する会社があります。

SEO会社を選ぶ際には「技術」「コンテンツ開発」「問題解決力」さらに「情熱を持って結果にこだわる」業者を選ばないと、費用も時間も失うことになります。

SEOはこれからもWEBマーケティングにおいて重用な集客方法であることは変わらないでしょう。企業活動においてもSEOの成功はライバル企業に勝つために大切です。

そんな重用な役割を任される訳ですのでSEO会社はプロ意識を高く持って顧客と向き合わなくてはならないと考えます。ホワイトベアーは”お客様との一期一会”を大切に、より良いSEOサービスを提供してまいります。SEOでお悩みならお気軽にご相談頂けると嬉しく思います!