サイト公開時に気をつけたい6つのチェックポイント

サイト公開時のチェックポイント

サイトを作って、「よしっ、公開するぞ!」と公開したものの、時間が経ってもアクセスが0。こんなことがよく見受けられます。

ですが、初歩的なミスを犯している場合がほとんどです。

今回はそのようなミスがないように、サイトを公開する時に気をつけたいチェックポイントについて紹介していきます。

1.htaccessの設定

サイト制作時は、第三者に見られないようするために.htaccessで次のような設定をすることがあります。

  • IP制限

Web制作者が一部の人にWebサイトを共有した場合に利用。Web制作者側で指定したIPから接続している人のみにサイトを見せる方法。

  • ベーシック認証

サイトにID、パスワードを設定することで、IDとパスワードを知っている人のみにサイトを共有する方法。

サイト公開時にこれらの設定を解除し忘れると、Googleのクローラーがサイトにアクセス出来ず、永遠にインデックスされません。

必ずIP制限やベーシック認証を解除してからサイトを公開しましょう。

関連記事:.htaccessの作成・設定まとめ

 

2.meta robotsタグ

meta robotsタグは、クローラーを制御するためのタグになります。

特にnoindexを設置したままサイトを公開してしまうと、全く検索結果に表示されないため注意が必要です。また、nofollowを設置するとリンク先へ評価を渡さないため、リンク先ページの順位が上がらないなどの影響が出る可能性があります。

meta robotsタグでよく使う属性値

  • noindex

属性値にnoindexを記載すると検索結果に表示されません。

記載例:

<meta name="robots" content="noindex,follow">
  • nofollow

属性値をnofollowを記載するとリンク先を辿らなくなります(リンク先ページに評価が渡らない)。

記載例:

<meta name="robots" content="index,nofollow">

3.カノニカルタグタグ

カノニカルタグタグは、URLの正規化を行うためのタグになります。このタグの使い方を間違ったままサイトを公開してしまうと、ほとんどのページが検索結果に表示されなくなる可能性があります。

特に、他のページをコピーして新しくページを作成した時に起こりやすいミスです。

カノニカルタグの設置ミス例

例えば、Aというページ(http://example.com/aaa/)に <link rel="canonical" href="http://example.com/aaa/" />というカノニカルタグを設置しているとします。

そこで新しいページB(http://example.com/bbb/)を作る際に、ページAのソースをそのままコピーしてきて、カノニカルタグを修正せずに利用します。

そうすると、http://example.com/bbb/のページに <link rel="canonical" href="http://example.com/aaa/" />のカノニカルタグが入ったままになってしまいます。

この状態でサイトを公開してしまうと、ページBはAに正規化されてしまい、ページBは検索結果に表示されない状態になります。

関連記事:カノニカルタグ(rel=canonical)の用途・使い方まとめ


4.robots.txt

robots.txtは、Googleを含む多くのクローラーの制御を行うファイルです。このファイルの記述を公開前に変更しないと、サイトがインデックスされないままになります。

特にrobots.txtはクロールさせる、クロールさせないの表記が以下のように1文字違いです。そのまま公開してしまい「あれ?インデックスしない」という原因で最もよく見られます。サイト公開時には必ずチェックしましょう。

クロールされる記述

User-Agent:*
Disallow:

クロールされない記述

User-Agent:*
Disallow: /

5.制作途中ページの公開

「まだ制作中のページがあるけど、とりあえずアップしよ」ということが、よく行われています。例えば、『ただいま制作中です』とだけ記載したページをアップして、時間が経ってからコンテンツをアップして正規のページにするなど。

このような未完成ページなページはスタブ(空)と呼ばれ、Googleのガイドラインにも重複コンテンツとして掲載されています。
参考:重複するコンテンツ

どうしても制作中のページが含まれている状態でサイトを公開したい場合は、製作中のページにnoindexタグを入れて、該当ページがインデックスされないようにする必要があります。

6.テスト環境のインデックス

あまり多くないケースですが、テスト環境をそのままインデックスさせていることがあります。

テスト環境をインデックスさせ続けている場合、本番環境のサイトと重複コンテンツとなってしまい、順位に影響が出てしまう可能性もあります。

ですので、テスト環境には必ずベーシック認証やrobots.txt、noindexの何れかの対応をしておきましょう。

まとめ

サイト公開時のチェックポイントについて紹介しました。気をつけていても意外とやってしまうミスもありますので、必ずチェックしましょう。

また、公開する際には、noindex、nofollowが視覚的に分かるアドオンSeerobots(Firefox版Chrome版)やクローラーをブロックしているか否かを確認出来るFetch as Googleでチェックすることで、今回紹介したミスはある程度防ぐことができます。